今年も金沢錦丘高校の認知症サポーター養成講座に行ってきました。毎度のことながら、1年生320名を前に声が上ずりながらも、お話させていただきました。
実際に身近に認知症を抱えた方がいる生徒には、伝わりやすいことでも、身近ではない生徒にとってはなかなかイメージすることが難しかったのではないかと思います。もの忘れや失認、失語などの認知症になって起きる症状について、自分の身に起きたらどんなことを思うのかを少し体験的に感じられるよう工夫はしてみたのですが、やっぱりピンとこなかった生徒が多かったのではないかと、生徒さんの反応を見ながら感じました。
それでも今の高校生などに伝えたいこと、2040年の今の10代の人たちが働き盛りの時には、1億1千万人ほどの人口のこの国で、認知症・MCIの人をあわせて1200万人に認知機能にダメージがある人たちが暮らす社会がやってくること、それを今から考え、この先どんな社会を作っていくのかをぜひ主体的に考えてほしいことなどはメッセージとして伝えられたのではないかと思っています。
また認知症サポーター養成講座のテキストをできれば家に帰ってから、家族とも一緒に見てほしいこともお伝えさせていただいたので、少しでも認知症についての関心が広がることにつながってくれればと思います。
来月にはまた別の高校でもお話させていただく機会を得ました。ちむぐくるの活動として、こうした若い方たちにお話しさせていただく機会をこれからも積極的に作っていければと思っています。
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