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初心に戻って

5月10日
読了時間: 3分

更新日:5月19日

 先週、ご家族が認知症かもしれないのでどうすればいいか?というご相談がありました。ちむぐくる開設以来、これまでにも何度かあったご相談だったこともあり、自分ではそんなつもりはなかったとは思っているのですが、後で振り返ってみると、やや一方的に「説明」してしまったのではないかと感じています。

 ご本人は、自分が認知症かもしれないということを受け入れがたく、受診をおすすめしても必要ないと断られることが多いこと。それでも、ご本人自身不安に感じられていることも多いので、その解消のためにも、一度全身をきちんと見てもらうという方向でお話をして、大きな総合病院的なところに受診すること。認知症のような症状を示す原因はいくつもあることからも一度全身を見てもらうことは大切であること。診断名がついたら、専門的な病院で診てもらえばいいこと。必要な治療方針が定まり、ご本人の症状やお気持ちが安定されたら、これまでのかかりつけの病院にまたかかることにして、何かあればまた専門的な病院に診てもらうというのも一つの考え方であることなどお話しさせていただきました。

 話の流れとしては間違ってはいないのかもしれませんが、ただ初めて電話をしてくださった方に対しての説明としてどうだったのかとは考えます。相談窓口に電話をかけるというのはかなり勇気がいることです。それでせっかく勇気を出して電話をしてくださった方に対してはまず、お話をうかがい、お気持ちを表出してもらうことが大切ではなかったかと今になって考えてしまいます。それにずらずらと専門的な言葉まで交えての「説明」がわかりにくかったのではないかとも考えます。


 どこかで慢心があったのかもしれません。ちむぐくるとしては内容的には似通ったものであったとしても、あたりまえですが、一人ひとり内容も、感じ方も、思いも違います。相手の方が聞いてほしいことも伝えたいことも違います。だからこそ「慣れない」ことが大切だとあらためて考える次第です。

 他にも、メールで相談された方への返信内容が、相談された方の思いとずれていたようなこともあり、改めて初心に返り、丁寧に、相談される方のお話をうかがうことを肝に銘じたいと思います。

 とりあえず改めて、こちらからまた何かご心配なこと、わからないことなどあればいつでもご相談くださいとメールを送っています。でもそれがかえって不要なプレッシャーのように感じられなければいいと思うのですが…。


 それにしても、何年経験を積んでも、その都度その都度悩み多き日々が続きます。

 
 
 

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